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メタナイト擬人化話。
スマックスでは人外達は自由に人になったり戻ったり出来る設定。



人の体というものは私達の身体にはない色々なモノがあって羨ましかった。
しかし、マスターのおかげで人となった今では知らなかった事、人としてすべき事が一遍に増え、新鮮だと思う反面、大変だと思う。

その中でも特に髪の手入れが正直面倒臭い。


「こら、ちゃんと綺麗にしないと駄目よ」

姫、私の事は良いので放って置いて下さい。

「駄目よ、髪だってお手入れしなくちゃ」

マルス達だって存外にしてるではないですか。

「あら、マルス達とメタちゃんは違うわよ」
「メタナイト、おんなのこだもんねー」

煩いピンク玉。
お前だって男にはみえん。女じゃないのか。

「メタナイトって人になると口悪くなるよね~」
「こら、女の子がお前なんて言わないの!」

めっ!と額をつつかれて怒られる。
何か情けなくなってきた。部屋に早く帰りたい。

「ねぇカービィちゃん、メタちゃんに似合う髪飾りってどっちだと思う?」

姫、そんなふんだんに花やら何やら装飾をあしらった物をもって来ないで下さい。

カービィは何かを考える様に派手なそれらをじっくり見つめると、椅子からホバリングして私の膝に乗った。

「んー、そういうのってつけてくらべたほうがよくない?」
「それもそうね・・・。メタちゃん、仮面を取って!」
「!御免っ・・・!?」

立ち上がって逃げようとしたが体が重くて動けない。
ふとカービィの方を見るとストーンに変身して私を押さえる重石となっていた。

「カービィ、貴様・・・!」
「ごめんねー、こうでもしないとメタナイトにげちゃうでしょ」

たまにはいいんじゃない、と彼はケラケラ笑う。
私に乗ったのはその為か!
必死に彼を下ろそうとしてもなまじ私の力が弱いのか持ち上げる事もままならない。
いやこいつが太ったんだ、きっとそう。

そうしていく内にじりじりと姫が近づいて来る。

「さぁ…覚悟しなさい、メタちゃん」
「かくごかくごー♪」
「っ・・・!」

カービィやマルスならまだしも姫相手に手荒な真似は出来ない。

私は覚悟して目を閉じた。



++++++++++
続きます。
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